愛知県公立高校入試のしくみ

愛知県公立高等学校(全日制課程)における入試は、複合選抜式による入学者選抜が実施されています。
この複合選抜制ではA・Bの2つのグループから1校ずつ志望校を選ぶことができます。
つまり、一般入試の受験は学力試験を１回受験し、A・Bグループからそれぞれ１校ずつの合計２校に出願できます。
さらに、推薦・特別入試が1回、一般入試の後に定員に満たなかった高等学校での2次試験で1回の受験が可能ですので、愛知県の高校受験をする場合、公立高等学校入試で最大4回受験するチャンスがあります。

推薦入試のしくみ

推薦入試は全ての高等学校・学科において、一般入試に先だって行われます。
普通科・外国語及び国際教養に関する学科では定員の約10%、その他の専門学科では約30%を推薦入試の枠としています。推薦入試の対象となるのは次のいずれかに該当する生徒です。

▼ 人物推薦

志望する学科に対する適正及び興味・関心を有し、志望の動機・理由が明白・適切であり、人物が優れ、運動・文化・芸術・奉仕活動等の諸活動(特別活動及び総合的な学習の時間における学習を含む)のいずれかにおいて優れた能力・適性及び実績等を有する者。

▼ 学力推薦

志望する学科に対する適正及び興味・関心を有し、志望の動機・理由が明白・適切であり、人物が優れ、学習の成績が優れている者。

▼ 環境推薦

志望する学科に対する適正及び興味・関心を有し、志望の動機・理由が明白・適切であり、人物が優れ、恵まれない環境を克服し、向上心に富み、生活態度が他の模範となる者。
※環境推薦枠については募集人員の約5%です。

出願資格……中学校卒業見込みの者で、中学校校長の推薦を得た者
選抜方法……面接
特別検査(デザイン科、英語科、美術科、音楽科、スポーツ科及び国際教養科において実施)

一般入試のしくみ(普通科)

一般入試では学力検査及び面接が行われます。(学力検査は5教科で実施されます)

愛知県では三河と尾張の2つの学区に分けられています。それぞれの学区内の高等学校は1群と2群に分けられ、学力検査が1回行われ、AグループとBグループでそれぞれ別の日程で面接が行われます(面接のない学校もあります)。
受験生はまず、自分の住んでいる学区の1群か2群を選びます。次に、その群の中のAグループから1校、Aグループから1校の計2校を選び(どちらか1校のみでもかまいません)どちらか1校を第1志望校、他方を第2志望校として出願します。
※この時、基本的に2つの学校は群をまたがって選ぶことはできません。(学区の境界に近い調整区域に住んでいる場合は特例として学区をまたがった受験校の選択が可能です)
合格発表はAグループ・Bグループ両方の入試が終わった後、一斉に発表されます。この時、第1志望校、第2志望校ともに合格していた場合は、第1志望校への合格となります。

合格者決定の流れ

1.　一般入学受験者を「A」、「B」の2つのグループに分ける。

A……調査書の評定合計と学力検査の結果が一般入学募集人員内にある者を「A」とする。
B……「A」に属さない者を「B」とする。

2.　校内順位の決定はA、Bの順序で行い、Aについては従前どおり調査書の評定合計と学力検査の結果を同等とみて順位付けを行う。

3.　「Ｂ」については、次のⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかの方式を選択したうえで、面接の結果等と併せて総合的な判定により順位付けを行う。

Ⅰ……(評定得点)＋(学力検査合計得点)　←均等型
Ⅱ……｛(評定得点)× 1.5 ｝＋(学力検査合計得点)　←調査書重視型
Ⅲ……(評定得点)＋｛(学力検査合計得点)× 1.5 ｝　←学力検査重視型
Ⅳ……｛(評定得点)× 2 ｝＋(学力検査合計得点)　←超調査書重視型
Ⅴ……(評定得点)＋｛(学力検査合計得点)× 2 ｝　←超学力検査重視型

※評定得点とは調査書の9教科の評定合計を2倍した数字(最高90点)とする。
※学力検査は国語、数学、理科、社会、外国語(英語)の5教科で実施し、各教科22点の配点(合計110点)とする。

愛知県公立高校入試日程 令和6年度

1.　一般入試

2.　推薦入試